第九回開催日:2014年12月19日(金)
第一部
プレゼンテーション
テーマ:『新規事業 3Dフィギュア作製サービスの展開について』
<プレゼンター>
職人工房 田中昌平様
ロコラボスタッフ 吉本圭一様
第ニ部
プレゼンテーション
テーマ:『顧客目線から見た今の自分を見直す事業サマリーの作り方』
<ファシリテーター>
有限会社バックステージ 河合義徳様
第三部
全員参加のグループセッション(18時15分頃からを予定)
川柳
(ご参考:開催時のご案内文)
新規事業 3Dフィギュア作製サービスについて、職人工房の田中様、ロコラボスタッフの吉本様にプレゼンテーションをして頂きました。
こんばんわ。田中昌平です。今日は3Dフィギュア事業についてプレゼンテーションさせて頂きます。我々は今、あなたの3Dフィギュアを作りませんか?というサービスを展開したいと思っている。
サービスの詳細
アメリカで偶然サービスを見つけて日本での展開を打診した。撮影は無料で、3Dモデリングデータを作るまで無料でサービス提供。そのデータはFBなどで共有も可能。
最初は誰が買うと思っていた。
確かに面白いが買う人はどれくらいいるのだろうと思っていた。
アメリカではフィギュアを作って結婚して下さいとメッセージを入れたり、結婚式でのウェルカムボードのような役割をフィギュアでしたり、様々な使い方がある。
僕が一番これ面白いと思ったのはマタニティのお腹のふくらみを撮影したフィギュアで、子供が大きくなったときにお母さんのお腹のふくらみを写真以上にリアルに見せれると思った。
そこからいろいろ派生して考えると、思い出に残す物は写真だけでは弱いと思った。
このフィギュアは立体3Dなので様々な角度から見れる。
なので小学校入学時のランドセルの大きさと体の小ささがフィギュアでリアルに体感出来たり、撮影時間が短いのでペットとの日常をリアルに残したりとか、いろいろニーズがあるのではないかと感じた。
それは写真以上にフィギュアの方がリアル感が出ていいのではないかと思った。
なのでこのサービスを日本で広めたく感じた。
なんで高いの?
安く出来る理由
可能性を感じる部分
単価が安く押さえられ、撮影にかかる時間が他社より短いので、この時点でビジネス的にいけると思っていたが、一番ビビッと来たのは商品が届いてから。
何がすごいかと言うと、写真以上に腰回りや体の雰囲気などその人の雰囲気が伝わってくる。それを体感したときに、今は写真や動画など思い出を平面で残すのが当たり前の文化だが、それらを立体で残す文化や時代が来るのは間違いないと感じた。
問題点大きく2つ
こういう状況だから買わないとか、ここをクリアすれば買うよね、などご意見があればお伺いしたい。
撮影したフィギュアにウエストを細くしたり修正はかけれるの?
お孫さんがいる層などにはニーズを感じるが写真館との提携等は考えておられますか?
撮影場所はどこになるのですか?
撮影サービスを販売するのが目的?ハードを開発して普及させる部分は検討している?
創業メンバーの強みを教えてください。
買わない人に質問です。買わない理由を教えてください。
→クオリティも重要だが撮影時間が短い事が最大のメリットと考えている。一瞬で撮影出来るため子供やペットなど、じっとしていられない層の撮影も取り込める。
→撮影ブースの広さの関係で3人くらいまでなら可能です。
→技術がキャッチアップされるリスクはもちろんある。但しこれらの技術は撮影サンプル数の増加により精度が増す物なので、徹底的に先行者利益でサンプルデータ数を増やす事により他社を圧倒した技術優位性が保てると考えている。
→自分のフィギュアを残すばかりではなく友人へのプレゼントの需要などで取り込めると考えている。
買ってみたいと思われた方の意見。
→ギフト、記念品需要は重要なマーケットと考えている。なおかつそれをリピートしてもらえる方法を検討している。
→医療の分野との連携は検討中です。
→アイデアとして飲み屋さんのボトルキープのボトルの上に置いといても面白いのではないかと考えている。例えば撮影権というかカードを販売して、そのカードがあれば無料で撮影できるというサービスを検討している。
→また自分は撮らないけどプレゼントとしてタダで貰えれば嬉しいのではないかと考えている。価格帯も安すぎず、高すぎずプレゼントとしては最適と想定している。
→資金です。
→現在FAAVOさんで準備中です。
→同人誌の会社とは業務提携の話をしております。
→不可能ではないですが大掛かりな作業が必要なので、なおかつハードの破損リスクがあるので現実的に厳しい状態。ハードの開発も含めポータブル性の向上は課題。
→検討しています。それもあり神戸北野がスタジオを作る候補に挙がっています。但し観光として一番のターゲットは京都と考えている。現在舞妓さん人脈募集中。笑
→少し楽観的かもしれないが狙っている層がイノベーター、アーリーアダプターなどの新しい物を積極的に取り入れる層を考えている。この層は若干の品質の低さには目をつぶる傾向があり、それよりも面白い、話題性などを求める傾向があるのでまずはそこを狙っていきたい。当然品質面での向上は必要なので一般に普及させるタイミングではそこの強化は必須。
→将来プリンターの技術が上がりクオリティがあがったときには3Dデータをもとにフィギュアの再作製が可能になる。そこをリピートとして商売に取り入れたい。
有限会社バックステージの河合様より新規事業を立ち上げる際の事業構想の考え方をプレゼンテーションして頂きました。
なぜ今これをするかというと、今既に事業を経営されている方、これから会社の中で新規事業を立ち上げる、社内ベンチャーなど。共通のベクトルに向かって異業種と組む、などの際にこれすごいが重要。
案外これはみなさん書けません。
事業計画サマリーを全てかけれる人は案外少ない。後サンプル配りますので持って帰ってくださいね。
先程のプレゼンでも「商品」の話ありました。みなさんこれは出てくる。
次に「業種」。事業が何業かによって必ず対象が変わってくる。
さっきのお話でもフィギュアを売るだけなら物販業、メモリアルなシーンを提供するならサービス業など行う業によって対象、展開が全て変わる。
ビジネスで一点突破する際に、何業かという部分を絞っていかないお客様に響かない。
本日の会場になっているコワーキングスペースcolocoも商品はこの「場」だが不動産賃貸業なのか、サービス業ととらえるのとではオペレーションが変わる。
次に先程のプレゼンで意見交換が盛んにされたのは「顧客」の部分ですね。
最終的には多くの人に、となるが、まず第一段階はクオリティよりも面白い物に反応するアーリーアダプターはどういう人かを絞る。だからここにどういう言葉が入るかが大事。
それが定まると「セールスポイント」が出てくる。
「商品」があり「業種」を決め「顧客」を特定する事により始めて「セールスポイント」が出てくる。それにより営業トークも変わってくる。
セールスポイントが出てくると顧客が「顧客自身のメリット」が分かる。それがはっきり出てくるとwebで展開する、口コミ、紹介など伝え方(販促方法)が見えてくる。
ここでも業種がはっきりしないと伝え方に違いが出てくる。
また「競合先」も変わってくる。例えば印刷屋さんとして事業展開するのか、物販業として展開するのかサービス業でやるのかでたぶん競合先が変わってくる。何れにしても最初の軸が定まらないと周りがぶれてくる。
次からがポイントだが先程の話では創業する「経営陣」にどういうスキルがあるかという部分と、どういうことでお客様を喜ばしたいとか、創業メンバーの背景とか、人柄とかが結構大事。
そこで過去のベンチャー経験で「運営ノウハウ」を持っているなどが活きてくる。
今の時代これからマーケットが縮小すると、私は何が欲しいという時代から、どこの誰からこのアイテムが欲しいという時代に変わってくる。そういう意味で、お客様が商品だけでなく、どんな人が運営しているかを見ていく時代に間違いなくなってくる。
colocoの母体の六甲商会さんでも、なぜ六甲商会さんと付き合っていくかという部分も、どういう経営体制でやっているかという部分を今後お客様が見てくる時代になると思う。これは組織でも個人事業主でも同じ。
その次に出てくるのは「課題克服法」。資金調達やメンバーの足りない部分。
その克服しないといけない課題を冷静にかけるかどうかが重要。
そこを克服する事により「実現出来る根拠」が出て来て初めて収支計画が出来る。
商品があって、何となくセールスポイントが見えて、収支計画をたてて事業計画出来ましたという計画書がすごく多い。しかし実際は収支計画というのは最後だったりする。
この流れをみなさんで共業して異業種と繋がる際にも、それぞれの能力が何で、この商品をどこにいるお客さんに持っていくというときに我々は何業だろうと話すのがすごく重要。新規事業、社内ベンチャー、ロコラボの分科会予備でも共通のベクトルを確認するためにこういうシートを使われたらどうかと思う。
このシートを埋められたら出資する側はこれで審査が出来る。事業計画としては完成に近い状態だし、他のたくさんの資料はその根拠に過ぎない。
このシートを埋める事によりうちの会社はこうだったとかスタッフが分かったりする。
逆も残念ながらありますが。。。いずれにしても会社が大きくなれば事業部ごとに作るとか、支店営業所ごとに作ってみるのも良いと思う。
個人事業主が事業を考えるときに使ってみるのも有効。これからの時代、顧客と経営者の距離の近いビジネスが非常に重要になると思うので何かの参考に利用して下さい。
年末という事もあり、通常のビジネス的なグループセッションではなく川柳を行いました。事務局からお題を出し、それぞれのチームで川柳を作って頂き、代表の方に発表頂きました。初対面同士がお互いを知るために行いましたが非常に盛り上がりました。
川柳各班発表
「落とし穴」
お年玉、あけてびっくり、落とし穴
「家族愛」
パパはズリ、カルビ、ハラミは子供たち
「壁ドン」
壁をドン、強気に出ても、嫁がドン
「アベノミクス」
安倍総理、政策失敗、アイムソーリー
「次世代」
僕の墓、誰が面倒みるのかな
予想通りのグデグデ感ですが、参加者がお互いに人となりを分かり合う目的は達成出来たと思います。笑いが絶えない時間となりました。優勝は「壁ドン」グループでした。
今回の懇親会も非常に盛り上がりました。